夜勤勤務の改善案で働き方改革に対応

看護師は患者を支えるエキスパートで、日本の医療現場になくてはならない存在だ。そのため、看護師が健康且つ安全に勤務できる職場環境づくりが働き方改革の一環として推奨されている。具体的に焦点が当てられているのが、夜勤や長時間労働だ。特に勤務時間が長くなると集中力が低下し、事故のリスクが高まる傾向があるのも懸念されている。

現状の改善策としては、従来の2交代制勤務に加えて、3交代制を採用するなど、柔軟な勤務スタイルを取り入れることである。また、夜勤時間を最長12時間とすることや、勤務間隔(勤務と次の勤務までの休憩時間)を最低12時間確保することなどが検討されている。2交代制と3交代制では、どちらも夜勤があり、どちらが向いているのかは人によって異なるだろう。

2交代制では、日勤、夜勤という二つのサイクルで勤務し、3交代制になると日勤、準夜勤、深夜勤の3つのシフトで勤務することになる。 2交代制はリズムが崩れにくいのをメリットとする反面、12時間以上の長時間労働となることが懸念事項だ。逆に3交代制では拘束時間が短い分、精神的な負担も少なくなるが、夜勤回数が増えることで1回あたりの休憩時間が短くなる。布団に入ればすぐに寝られるなど、環境に左右されない場合には向いている勤務スタイルだ。

働き方改革の後押しもあり、2交代制と3交代制をミックスさせる新たな勤務スタイルを採用するケースも増えてきた。看護師も、ライフスタイルに合わせて柔軟に働ける環境に改善されつつあるといえるだろう。